あまかけるの巣

今はうんちでも化石になるから。

1.「学問とアート」

 ふだんからよく断片的な文章を書くのだけれど(@5h4pi。見栄張りながらひっそりとやっております)、Facebook以外の環境であまり長い文章は書かなかった。でもまあ、人生10コ目のブログ開設を機に(ホントの話)、ちゃんと順を追って文章を書く訓練をしておくという名目で書きたいことを連ねていきます。

 

 2回目の講義で自分の好きなヒトモノコトを挙げろと言われたときに、予想外に好きなモノコトがスラスラと出てきた。珍しい現象なのできちっと残しておきたい。

 まず今回は「学問とアート」。まず始めに、これが同一視できますか。つまり同じものだと思えるかということ。具体的に言えば、数学と美術が一緒のものに見えるのかどうか。

 僕にはすべてのものが一緒に見える。一緒、という言葉がしっくりこなければ、お互いに美しく補完し合っていると言ってもいい。

 

 教育制度のところから話を始めよう。

 

 日本の教育制度では、王道すなわちよく見かける進路選択の方法として、高校生相当の時期(16-18歳)に「文系」と「理系」のどちらの大学あるいは専門学校に進むのかを決めさせられ、そしてそれぞれ「文系」なら英語、国語、社会に、「理系」なら英語、数学、理科に極端に偏った授業を受けさせられる。

 ところがご存じのように、こんな「文系」と「理系」というように学問分野をナイフで切るがごとく分断するのは世界的に見ても珍しい。これは日本が、高度経済成長期に多くの技術者、つまりエンジニアを必要としたからであろうと推測している。技術者を早く育てるために「理系」という概念を生み出し、それに合わないなら「文系」、といったように。あくまで推測。

 

 こんな記事がある。

 上と下とあるので全部読み通してほしいのだが、注目すべき点は、SciencesとArtsの二つの概念の存在である。自然あるいは神が創り出した世界の構造を理解するのがSciencesで、人間が創り出してる世界の構造を理解するのがArtsなのである。ちなみにここで使われているArtsは、先ほど僕が出したこの記事のテーマ「学問とアート」の「アート」と同義ではないのは言うまでもないか。

 

 まずこの記事を読み通すことで、「学問」のイメージをがらりと変えてほしい。学問は「○○学」などと言って先達から押しつけられるものではなく、自分自身が働きかけていくためのただのツールにすぎないのである。ツールの使い方を習得することが目的なのではなく、ツールを使ってあらゆる土を掘っていくことが目的なのである。

 今回のプログラム「エクスポージャー理論」にも通ずる。エクスポージャーをする私たちにとって必要なことは、現地のことを知るとか現地の人と触れあうとか一緒に楽しむとかそういうことではなくて、現地のことを知って現地の人と触れあって楽しんで、現地の人の心の中を掘りまくることである。

 

 つまり僕にとって、「学問」は探求の手段でしかない。学問を修得すること、例えば企業の会計が読めるようになったり人の心理が分かるようになったりすることは手段だ。そんなもんだ。

 

 そして「アート」は言わずもがな、アーティストにとっての自身の探求の旅の日記帳にすぎない。もちろんアートにもいろいろあって、他人の為に書いたアート、商業的効果のために書いたアートなど、自身がテーマではない作品も多数存在する。けれど、「何かを創り出す(create)」作業をしてできた作品には必ずその作り手の意図が入る。だからこそ「これはダリっぽい」「これは春樹っぽい」という意見が出てくるのである。

 

参考:

村上春樹風 tweet Maker

 

 どちらも、人間が自身について探求した結果、自然発生的に完成した「形式」なのだ。

 

 それに気づいたころから、「ああ、じゃあもう何でもいいんじゃん」と思って、すべてを学問として捉えてみたり、すべてをアートとして捉えてみたりなんかを繰り返した。ある人の生き方だって学問だしアート。原宿のカワイイ系女子だって学問だしアート。雨の日のしめった道路に写る信号機の分裂した赤い光だって学問だしアート。

 そんなとき祖母から電話がかかってきた。「あんた、勉強はしてるんかえ?」

 してます。「どんな?」って聞かれなかったからよかったけれど、個人的にはずっとやってます。すべてが学問だしアートだし。すべてから学んでるしすべてを感じてる。

 

 これが僕にとっての「学問とアート」で、このな感じが大好きなのです。

 好みが全部「○○と○○」っていうタイトルになっているのはそういうわけで、一見全く違うような、ヘタすりゃ対になっていそうな言葉たちが融け合って二つの言葉を超える感じ(1+1=?)が基本的に大好きです。

 

音楽で言うと↓